まずはメインを見ていこう。

・沼
基本土地なので特に書くことも無いが強いて言えば単色デッキにも関わらず半分以上が特殊土地なので基本に帰れや不毛耐性として価値がある。基本的には以下3種類の土地を優先して出したいのでデッキの中では一番弱い土地。今は旧ゼンディカーのJohnAvonイラストを使用。気分転換用にChippy版あたりも揃えたい。

・暗黒の深部
リアニデプスのデプス担当。単体でマナが出ないのが使いにくいところだがアーボーグと一緒に使えばマナが出る。これに対処するには不毛やトロフィーで土地の内に割る、マリットレイジをカラカスや借り手でバウンスする、ソープロで追放など限られた手段しかない。オーコが禁止になったのでライフを20以上にして一回殴らせてから鹿にするなどもできなくなった。

・ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
上記のとおり暗黒の深部からマナが出る。初手アーボーグから囲いなどの妨害、2ターン名に暗黒の深部から吸血鬼の呪詛術士を出せば3ターン目にマリットレイジで殴れるため1ターン目に置く土地として一番強いと思う。
稀に手札でダブったり相手の手助けとなることも。

・演劇の舞台
2ターン目にヘックスメイジデプスが揃わなくとも、3ターン目までにアーボーグ、デプス、演劇の舞台が揃えば打ち消しを気にせずに4ターン目にマリットレイジが殴れる。環境に意志の力が多いためこの打ち消しを回避できる点は大きな強みだと思う。ヴェズーヴァと違って先出しできる点、アンタップインできる点などからこちらの採用が一般的な模様。

・水蓮の花びら
デッキリストを見た時点ではただのマナ加速に見えた。しかし回してみるとこれを先出しするだけでデイズケアになったり、これと囲いで露払いしてから本命w通したりといった動きが強い。カード2枚を使って本命を通したり守ったりする動きは実質「意志の力」である。「意志の力」を使えないためこのような0マナの行動がレガシーで戦う術になっていると感じる。

・思考囲い
言わずと知れた万能ハンデス。モダンでもお世話になっているのでお馴染み。レガシーには暴露という0マナのハンデスがあるので最強とは言い切れないが最強のハンデスの一角。2ターン目以降に必殺技を繰り出すことが多いこのデッキでは1ターン目に唱えられるハンデスとして重要。2、3ターン目に唱える場合でも軽いので十分に強力。ただし、このデッキではグリセルブランドや再活性によってライフを失うので2点のライフが痛いことがある。

・納墓
基本的にはグリセルブランドを仕込む。イオナで完封できる場合はイオナなのかな。まだ経験値が少なくて分かっていない。リアニ呪文がない時に引くと弱い。このカードはほんとにこれしか役割がなくてほかの価値を見出したくて検討中。復讐に燃えたファラオや黒の脱出やフラッシュバック呪文を墓地に落とす役割が有力か。

・再活性
リアニデプスのリアニ担当。モダンでは味わえない1マナで何でもリアニ。納墓などで仕込む必要はあるものの1マナで早いターンにグリセルが着地するとほぼ勝ち。ライフルーズが付いているのでグリセルの起動はまずは1回だが後続を引きこむには十分。暗黒の儀式か水蓮の花びらが絡むと1ターン目からリアニも可能。基本はファッティを釣るが暗黒の深部がある状況なら吸血鬼の呪詛術士を釣ってマリットレイジを出すこともできる。
相手の墓地からもリアニできることは覚えておく必要がある。

・暗黒の儀式
これも非青デッキが「意志の力」に対抗できるカード。「暗黒の儀式→思考囲い→本命」の流れでカードを2枚使うものの意志の力さながらの動きが可能。
他にも1ターン目ヴェリアナや上述の1ターン目「納墓→リアニ」などのスピード違反を犯すことが出来る。
そのほかグリセルブランドで引きこんだカードをすぐに使ったり、墓地対策をされるサイド後は水蓮の花びらとあわせて素出しプランのマナ加速も担う。

・死体発掘
リアニデプスのリアニ担当2号。役割は再活性とほぼ同じだが、こちらはライフルーズがないのでグリセルブランドのペイライフがしやすいほか、こちらは対象を取らないので墓地に複数の生物が落ちていればサージカル系の墓地対策は効きにくい。さらにサイド後に虚空の力線を入れた場合は相手はリアニメイトできない。
デッキ全体で見れば再活性と合わせて8枚体制なので再現性が高く「暗黒の儀式→納墓→再活性または死体発掘」と言った動きが頻繁に起こる。1マナ2マナと分かれているのでチャリス系にも若干耐性がある。

・集団的蛮行
デッキの中では役割がぼんやりとした汎用カードだが、基本的にはハンデスしながら増呪コストによりファッティを墓地に仕込むことになる。チャリ1などで納墓が封じられている場合やサイド後に納墓を減らしている時に有効。またドレインのモードもグリセルブランドの起動回数に影響する場合があるし、除去のモードもこのデッキの貴重な除去となっている。

・ヴェールのリリアナ
コピーデッキなのでなぜこのカードが採用されているか正直あまり理解していないが大好きなカードなのでレガシーでも使いたいと思っていたのでそのまま採用。使ってみた感想としてはパワーカード枠。よほどの劣勢で無ければ1枚で盤面や手札に干渉しながら場持ちも良い。また集団的蛮行同様にファッティを墓地に仕込むこともできる。

・暴露
これも「意志の力」に対抗できるカード。同じことを何度も書くがカードを2枚使って本命を通す役割となる。同じことを何度も書く、すなわちデッキ全体で再現性が高いわけでリアニルートかデプスルートを高確率で完遂することができる。
ピッチコストに黒いカードが要求されるのでデプスルートがいけそうな時は納墓などをコストに、リアニルートがいけそうなときは吸血鬼の呪詛術士をコストにといった具合で運用するのが理想。ピッチコスト払っている都合上夏の帳されると特にきつい。

・吸血鬼の呪詛術士
メインの役割は当然マリットレイジを呼び出すこと。アーボーグとデプスが揃えば最速2ターン目にマリットレイジが出ることも。デプスが揃わなくとも相手のPWや歩行バリスタなどのカウンターを取り除くことができるので意外と用途は広い。素のスペックもレガシー最強生物の一角サリアと同じ2/1先制攻撃。コアトルなどを気にせず殴れる。何度か攻撃を通しておけばグリセルやマリットレイジで殴る時のキルターンが変わる場合もあるので殴れる時は殴る。ヘックスメイジデプスのヘックスメイジ。

・墓所のタイタン
リアニ定番生物。他のファッティと違って単体除去に耐性がある。とはいえ釣るのはグリセルブランドが優先なので余程のことがない限りつることはない。このカードの真骨頂は素出しプラン。リアニルートが成立しなくても暗黒の儀式などで現実的に出せるマナ域である。実際にプレイしてみると分かるが本当に6マナが絶妙でなんとか出せる。サイド後はお互いに対策カードが入りデッキは低速化するので結構素出しできる。
前の日記で触れた黒単リアニメイトではDDコンボが搭載されていないため沼を多めにして Lake of the dead まで入れてタイタンの素出しにある程度ウエイトを置いた構成となるのが一般的である。

・グリセルブランド
リアニする生物の一番手。ソープロなどで除去されても後続を引けるし対処されなければ起動型能力で引きこんだハンデス等で相手のリソースを枯らせるのでだ点こそ7だがほぼ勝ち。伝説なのでカラカスの的になるがやはりカードを7枚引けるので物量で圧倒できる。
思考囲いで残18→再活性でグリセル釣って残10→起動して残3→稲妻でGGとならないように注意。グリセルで引いてきたペタルから思考囲いなど欲張りたい時もあるが慎重に。これを集団的蛮行でケアできることも。

・灰燼の乗り手
これもコピーデッキなので採用理由があまり分かっていない。ショーテルに対してエムラを除去できることが主な役割なのか。致命的なパーマネントを追放するにも墓地対策系の置物は出されている時点で釣れないので正しい使い方を理解するにはもう少し経験が必要か。お守り枠、メタで入れ替える枠という印象。

・エメリアの盾、イオナ
単色デッキはこれ一枚で完封するための採用とみるのが第一印象だと思うが、例えばANTに対して黒などコンボデッキのキーカードを指定する役割もありそう。これも灰燼の乗り手同様経験が必要。デスタクのファイレクシアの破棄者や聖域の僧院長などカード名指定系と同じく腕が問われるカード。
リアニ先としてはグリセルが問答無用の一番手だが、墓所のタイタン、灰燼の乗り手、イオナと散らしておかないとサージカルでつむので散らし得。


ここからはサイドボードのカードをみていく。

・真髄の針
対策の対策カード。カラカスや不毛の大地が致命的なので4枚採用も珍しくない。各種PWや騙し討ちなど的は多い。フェッチも指定可能なので結果的に指定しなくてもブレストフェッチのタイミングを自由にさせない圧もかけられる。類似カードの魔術遠眼鏡があるがハンデスが多いので軽い針を採用。

・リリアナの勝利
単純に除去として採用も可能でエムラ、マリットレイジなどに有効。リリアナ2種も採用しているためハンデスできれば尚良し。対象を取らないので夏の帳もされないのが偉い。悪魔の布告「…。」

・最後の望み、リリアナ
小粒の除去はもちろん、単体で勝利手段となるカード。レガシーではグリクシス系のデッキでも採用される。赤ブラ青ブラが効かないので対処できるカードは限られる。またこのデッキでは-2能力で墓地にファッティを落とせる可能性や吸血鬼の呪詛術士を回収してDDコンボを成立させる可能性があることも価値がある。

・疫病を仕組むもの
エルフ、若き紅蓮術士などに刺さりそうなカード。一番指定されてそうなのは真の名の宿敵か。レガシーはモダン以上にタフネス1が多いので活躍の機会は多い。身内大会では忍者のソプターを一網打尽にしてマリットレイジの攻撃を通すことができた。

・虐殺
これも横並び系の対策。0マナで打てるので「意志の力」への対抗と言いたいところだが青デッキにはあまり有効ではなさそう。仮想敵はデスタクか。夜の戦慄は禁止カードなので意地でも採用しない…。

・Helm of Obedience
リアニルート、デプスルートに次ぐこのデッキ第三の矢。
初見では効果がめちゃくちゃ分かりにくいカード。分からない人はwiki推奨。
ヘルムヴォイドという「虚空の力線+これ」のコンボパーツ。力線は初手にあれば出せるので実質これ1枚通せれば勝ち。ハンデスが多いデッキなので現実的なプランとなる。
黒単リアニメイトのサイドプランとしては比較的定番のものらしい。運用としては積極的に使うのではなく、相手が墓地利用デッキの時に虚空の力線をinするついでに入れたり、罠の橋などを警戒する場合に入れるのが良さそう。

・虚空の力線
レガシーでは定番の墓地対策。墓地対策なので特段書くことも無いが上述のヘルムヴォイドコンボがあるので初手にこれを求めてマリガンしても必要なパーツがあと1枚だけなので勝利できる可能性が残るのが大きいか。



以上。めっちゃ疲れた。でも書いてて楽しかったしデッキ理解深まった気はする。気は。

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